西国四十九薬師霊場

南無と合掌

 古来より「右仏、左衆生と合わす手の内ぞゆかしき南無の一声」と申しまして、仏さまに向かって合掌するときの右の手は拝む相手の仏さま、左の手は拝む人自身です。薬師如来を拝む合掌は右手が薬師如来、左手が自分で、左右の手を合わせることにより、如来と自分が一体になった尊い姿です。
即ち、自分の信心の真心が大慈大悲の如来の御心に摂取せられると共に、如来大悲の尊いお光りを自分の心にお受けすることになるのです。
軽く両手を合わすだけですが、合掌にはこのように深い意味が含まれています。形だけではなく、心からの合掌をしたいものです。
 次に「南無」と申しますのは、インドの梵語の「ナム」または「ナウボ」を、その音をとって漢字で表わしたもので、信ずる、信頼すると解したらよいかと思います。南無阿弥陀仏の御名号を唱えることは、阿弥陀さまの御教えを心の底から信じますという厳しい意味が含まれています。
南無薬師瑠璃光如来も同じです。ご先祖があって我々子孫の今日の生活があります。ご先祖のご恩を心から信じて、南無先祖代々精霊と感謝のまことを奉げることも大事です。
この南無を実践に移して、親子、兄弟、夫婦がお互いに南無し合うように心がけていけば、さぞかし和やかな、平和な家庭が生れることでしょう。国の平和、世界の平和は、まず個々の家庭から。
お互いに南無(信頼)し合うことによってのみ、すべての社会に平和が訪れることでしょう。
 そして、人間はまず健康が大事。健康の第一歩は歩くこと。西国薬師霊場会の開創を機に、大いにお参りいただき、お薬師さまの御本願、身心の諸病悉除の御利益を頂かれるようお祈りします。
正法寺住職:吉川弘哉


第一番 薬師寺 法相宗 奈良県奈良市
第二番 霊山寺 霊山寺真言宗 奈良県奈良市
第三番 般若寺 真言律宗 奈良県奈良市
第四番 興福寺東金堂 法相宗 奈良県奈良市
第五番 元興寺 真言律宗 奈良県奈良市
第六番 新薬師寺 華厳宗 奈良県奈良市
第七番 久米寺 真言宗御室派 奈良県橿原市
第八番 室生寺 真言宗室生寺派 奈良県宇陀郡室生村
第九番 金剛寺 高野山真言宗 奈良県五條市
第十番 龍泉院 高野山真言宗 和歌山県伊都郡高野町
第十一番 高室院 高野山真言宗 和歌山県伊都郡高野町
第十二番 禅林寺 高野山真言宗 和歌山県海南市
第十三番 弘川寺 真言宗醍醐派 大阪府南河内郡河南町
第十四番 野中寺 高野山真言宗 大阪府羽曳野市
第十五番 家原寺 高野山真言宗 大阪府堺市
第十六番 四天王寺 和宗 大阪市天王寺区
第十七番 國分寺 真言宗国分寺派 大阪市北区
第十八番 久安寺 高野山真言宗 大阪府池田市
第十九番 昆陽寺 高野山真言宗 兵庫県伊丹市
第二十番 東光寺 高野山真言宗 兵庫県西宮市
第二十一番 花山院菩提寺 真言宗 兵庫県三田市
第二十二番 鶴林寺 天台宗 兵庫県加古川市
第二十三番 斑鳩寺 天台宗 兵庫県揖保郡太子町
第二十四番 神積寺 天台宗 兵庫県神崎郡福崎町
第二十五番 達身寺 曹洞宗 兵庫県氷上郡氷上町
第二十六番 長安寺 臨済宗南禅寺派 京都府福知山市
第二十七番 天寧寺 臨済宗妙心寺派 京都府福知山市
第二十八番 大乗寺 高野山真言宗 兵庫県城崎郡香住町
第二十九番 温泉寺 高野山真言宗 兵庫県城崎郡城崎町
第三十番 多禰寺 真言宗東寺派 京都府舞鶴市
第三十一番 総持寺 真言宗豊山派 滋賀県長浜市
第三十二番 西明寺 天台宗 滋賀県犬上郡甲良町
第三十三番 石薬師寺 真言宗東寺派 三重県鈴鹿市
第三十四番 四天王寺 曹洞宗 三重県津市
第三十五番 神宮寺 真言宗山階派 三重県多気郡勢和村
第三十六番 弥勒寺 真言宗豊山派 三重県名張市
第三十七番 浄瑠璃寺 真言律宗 京都府相楽郡加茂町
第三十八番 法界寺 真言宗醍醐派 京都市伏見区
第三十九番 醍醐寺 真言宗醍醐派 京都市伏見区
第四十番 雲龍院 真言宗泉涌寺派 京都市東山区
第四十一番 正法寺 真言宗東寺派 京都市西京区
第四十二番 勝持寺 天台宗 京都市西京区
第四十三番 神蔵寺 臨済宗妙心寺派 京都府亀岡市
第四十四番 神護寺 高野山真言宗 京都市右京区
第四十五番 三千院 天台宗 京都市左京区
第四十六番 桑實寺 天台宗 滋賀県蒲生郡安土町
第四十七番 善水寺 天台宗 滋賀県甲賀郡甲西町
第四十八番 水観寺 天台寺門宗 滋賀県大津市
第四十九番 延暦寺 天台宗 滋賀県大津市